一票

私が子供の頃

テスト用紙には

まだ藁半紙(わらばんし)が使われていた

 

算数のテストでは

答えが全くわからない問題があると

何も書かずにいるのもどうかと思い

テスト用紙のあいてるスペースに

「ここからが分からない」とか

「この問題は難しい」とか

書いて提出したり

テスト用紙の裏を使って

図形や計算式などを書いて

考えた痕跡を残したりしていた

書いたり消したりしていたら

その藁半紙が破れてしまうこともあり

静かなテスト中の教室に響く

ビリリという音

 

選挙で

何も書かずに投票されたものは白票

子供の頃のクセが出て

何も書かないよりはと

自分の思いをつらつらと

投票用紙に書いてしまうと

残念ながらその票は無効

 

 

今日は選挙の日

 

今日は天皇賞(秋)